福井中小企業診断士協会

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経営診断シンポ参加・東京視察会を開催

2016-11-08

 去る平成28年11月8日(火)に実施された(一社)中小企業診断協会主催の「中小企業経営診断シンポジウム」への参加と東京の注目スポットを訪問する視察研修会を1泊2日で実施し、会員9名が参加しました。
 今回の経営診断シンポジウムでは、「Japanese Wonder to the World ~海外で実現したいこと/海外から学んだこと~」と題して、「一風堂」運営会社の株式会社力の源カンパニー代表取締役社長の清宮俊之氏より基調講演が行われました。
 午後の第1分科会では、当協会の加藤永俊会員が発表した「紙1枚にまとめる経営革新支援フレームワーク~事業計画の見える化と実践的ロジカル思考技術の習得~」が中小企業診断協会会長賞に入賞しました。
 翌9日(水)は、東京近郊の再開発、商業施設の見学会を実施し、武蔵小杉、銀座など今注目を集めるスポットを訪問しました。

【東京視察レポート】
1 グランツリー武蔵小杉(川崎市)
 川崎市の武蔵小杉は「工業地帯」というイメージしかありませんでしたが、ここ20年ほどの再開発で大きく変貌していました。見学した大型複合商業施設「グランツリー武蔵小杉」(5階建:延床面積約110,000㎡)は、印刷輪転機メーカーの東京機械製作所玉川製造所第一工場跡地に2014年11月に開業しています。
 また、その南側の第二工場跡地には住友不動産のタワーマンション「シティタワー武蔵小杉」(地上57階:190m)が2016年3月に竣工しており、JR武蔵小杉駅から東急武蔵小杉駅にかけての一帯は高層マンションが林立しています。
 グランツリー武蔵小杉の特徴は、4階部分にあるといえます。フロアはフードコートを除くとほとんどが子ども用品売り場となっています。フロア中央にはイベントスペース「スマイルスクエア」があり、子どもをつれた家族連れが多数見受けられました。イトーヨーカドースペースの4階も子ども用品を主としています。
 子ども用靴売り場があり、その右手に子ども服売り場、さらに児童用下着売り場から婦人用下着売り場・紳士用下着売り場へとつながっていますが、平日ということもあるのか、大人用下着売り場の客は0でした。
 1階には食品売り場がありますが、新鮮な野菜・果物を山積みするなど証明も明るく活気があるように見えます。2階は「西武・そごうSHOP」という異色の構成となっていますが、百貨店を名乗るにはいかんせん狭すぎるように思われます。強いてここで買わなければならないものがあるのかどうか疑問アリでした。衣料部門の赤字を食品が埋めるというイトーヨーカドーの現況を反映しているのかもしれません。4階の子ども用品とフードコート、1階のレストラン街と食品売り場で高層マンション群の高所得者層の若い家族連れの集客を図るということでしょうが、それを越えるものがないという印象でした。
 ところで、1階レストランフロアーに「石臼挽きそば」を売りとする「石月」というそばやさんでは丸岡産のそばを提供していました。また、3階ファッション雑貨フロアには鯖江の「KANEKO OPTICAL金子眼鏡」さんが入っています
 武蔵小杉はとにかくアクセスの良さが際立っています。JR線(南武線、横須賀線、湘南新宿ライン)、東急線(東横線、目黒線)が集中しているので、渋谷駅、新宿駅、横浜駅、東京駅と、乗り換えなしで行き来できます。逆にいえば、15分ほどで、東京・横浜中心部の大型商業施設や百貨店・専門店に直行できるということであり、武蔵小杉で買い物しなければならないものは少ないといえます。ちなみに東急東横線の1日の乗車数は17.5万人、目黒線が4.5万人、JR東が12.5万人です(福井駅は合わせて1.3万人)。
 帰りは東急東横線の急行「飯能」行に乗り、中目黒で地下鉄に乗り換えて日比谷まで行きましたが、「飯能」は埼玉県西部・西武池袋線の都市で秩父に入る手前にあります。東横線から東京メトロ副都心線を経由して渋谷から池袋線に入るもので、首都圏の私鉄もいかに広域的な相互乗り入れが進んでいるかが分かります。ということは、よほど魅力的施設でないと広域的な集客は無理なようです。

2 禅展(東京国立博物館)
 福井では観光に「白山禅定道」(勝山市)や「永平寺」・「大安禅寺」などをPRしていることもあり、上野の東京国立博物館で開催されている「禅—心のかたち—展」(10月18日~11月27日)を見学してきました。今回は臨済宗(りんざいしゅう)の開祖、臨済義玄(りんざいぎげん)禅師の死後1150年と、日本における臨済宗中興の祖、白隠慧鶴(はくいんえかく)禅師の死後250年を記念した50年に一度の催しということで、各お寺の国宝級の絵画や仏像などがずらりと並べられ圧巻でした。自らの左腕を切り落として覚悟を示し、達磨(菩提達磨:中国禅宗の開祖とされているインド人仏教僧)に入門を請った慧可(えか)を描いた「慧可断臂図(えかだんぴず)」や室町時代に描かれた雪舟(せっしゅう)の切り落とした後の画が公開されています。
 また、伊藤若冲の晩年の作「鷲図」と、朝の到来を告げるおんどりを描いた「旭日雄鶏図(きょくじつゆうけいず)」が、江戸絵画の収集で知られる米国のエツコ&ジョー・プライスコレクションよりの申し出で出品されていますが、海外の個人の収集であり今回を逃すとめったに目にする機会はないと思われます。

(和田 龍三)

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グランツリー武蔵小杉外観
その後ろにそびえるタワーマンション

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イベントスペース「スマイルスクエア」

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建物中央に広がる吹き抜け空間

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「KANEKO OPTICAL金子眼鏡」

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禅展のポスター

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