福井中小企業診断士協会

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1月例会 中小企業診断協会会長賞入賞記念講演と社内診断士の資格の活かし方を学ぶ

2017-01-29

 1月26日(木)18時30分より、福井商工会議所にて1月例会を開催、会員他38名が参加した。今回は、(1)平成28年11月8日に実施された「中小企業経営診断シンポジウム」で中小企業診断協会会長賞を受賞した加藤会員による記念講演と、(2)村上会員と(3)片山会員による「社内診断士の資格の活かし方と今後の抱負」をテーマにした講演を行った。

(1) 「紙1枚にまとめる経営革新支援フレームワーク~事業計画の見える化と実践的ロジカル思考技術の習得」
講師 当協会会員 加藤 永俊 氏 

 経営革新計画で重要なことは、① 企業のビジョン・あるべき姿の明確化 ② 中長期事業計画とアクションプランの作成 ③その作成したプランを実践し業績向上を図る、と計画を立てるだけでなく①から③まで一貫して実行することである。しかし従来の経営革新計画書は10ページ以上の書類と資料で構成されるため、計画書を読み書きすることに不慣れな経営者、従業員等関係者双方にとって煩雑で分かりづらく、計画実行まで辿り着かないことも多かった。
 そこで、県内でパンの製造・販売を行う企業の具体的事例を挙げられた。経営革新計画の内容をA4判1ページの書式に凝縮することで、経営者が書きやすく従業員が理解しやすい計画書になった。その結果、従業員および関係者が論理的・直感的に計画内容を理解できるようになり、組織内の意思統一の元で計画が実践され業績向上に繋がった。読み手が分かりやすい経営革新計画書作成のコツは、① 箇条書きにする ② 経営革新計画申請書に沿っている ③ 組織内の人々が理解可能なわかりやすい文章にする の3点であると加藤氏は述べられた。
 経営革新計画は、全国で6万3000件しか承認されておらず全国の企業総数を考えると経営革新計画が浸透しているとは言い難い。計画書を簡略化し理解しやすくすることで企業の経営革新は浸透・進展し、その結果日本の景気回復に繋がると提言した。

(2) 「役に立ったのはズバリこれだ!企業内での中小企業診断士の資格の活かし方」
講師  当協会会員 村上 武雄 氏

 村上氏は「社会が必要とすることをやろう、社会が必要とする会社にしよう」をモットーに、石材事業会社の人事・総務を担当する取締役として経営に携わる。当社は北陸を中心に展開しており、高度な施工技術を必要とする様々な建築工事を手掛けている。村上氏は中小企業診断士を通じて学んだ知識・ノウハウを活かして社内の様々な問題に果敢に取り組み、成果をあげている。
 村上氏が入社当時、社内の問題として認識していたことは、① 社員の平均年齢が高いこと(約50代)、② 営業体制が弱いこと、③ 老舗企業の弱点である「古臭い」「時代に取り残されている」感があったことだと振り返る。
 中小企業診断士が得意とする「戦略シート」の活用、「SWOT分析」による強み・弱みの把握、「ハーズバーグの動機付け・衛生理論」による従業員のモチベーションアップ等様々な施策を打ち出した。これにより、① 社員の平均年齢の若返り(40代) ②業界が低迷を続ける中、営業体制が強化され当社の業績が拡大 ③ 企業イメージの刷新など成果を上げた。今後も当社の改善・改革による業績の拡大は続きそうである。
 村上氏は中小企業診断士資格を取得して良かったことは、① 総合的・客観的に判断が下せるようになり失敗しにくくなった ② 幅広い知識を身につけたことで様々な場面で役立っている ③ 診断士の資格は逆境の時こそ活かせる資格であると語った。

(3) 「銀行員×診断士 2足のワラジのシナジー効果」
講師  当協会会員 片山 紗来 氏

 片山氏は勤務する金融機関で中小企業診断士の資格を活かしている。銀行員と中小企業診断士の2足のワラジの効果は、① 改善支援において窮境要因の把握から改善計画提案・モニタリングに及ぶまで学んだ知識・ノウハウを活かせる ② 企業の課題解決のため自らコンサルティングが可能③専門家に繋ぐ架け橋として人脈を活かすことができる ④ 行員育成で“書く・話す”のスキルを活用できるなど金融機関の業務と中小企業診断士で学ぶ知識・スキルは密接に関係していると語る。
 また社内診断士としての効果は、① 診断士の“目”で企業を俯瞰し、あるべき姿と現状とのギャップを元に課題が見出せる ② 診断士の“考え方”で戦略的に考え具体的な改善策を検討できる ③ 診断士の“スキル”で立案した改善策を伝え改善できるとまとめた。
 片山氏は今後、企業内診断士として中小企業の活性化に携わり地域貢献を果たしたいと語った。

 例会終了後、「前田屋いちりん」に会場を移し、先輩診断士と若手診断士が交流し和やかな雰囲気の中で時間の許す限り親睦を深めた。

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