福井中小企業診断士協会

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平成29年度理論政策更新研修の開催

2017-09-13

 平成29年度の理論政策更新研修は、平成29年9月9日(土)9:00 ~13:00に、福井県産業情報センタービルマルチホールにて、111名の受講者のもと開催されました。

【研修内容】
1.「福井県における中小企業振興施策について」
 福井県産業労働部企画幹 吉川幸文氏
…吉川企画幹より、福井県におけるイノベーションによる新産業の創出プロジェクトが紹介された。県民衛星プロジェクトでは、平成31年をめざして人工衛星を開発し、ものづくり企業の技術蓄積を目指すとしているとのこと。また、福井県では有効求人倍率が2倍となるなど人材不足が顕著となっているが、県内企業の人材確保の支援施策として、新たにIoT・AI等の導入の促進のための補助金・制度融資が平成29年度9月補正で設けられることが紹介された。単純なセンサーなどを活用した業務効率化も対象となるとのことであり、また、制度融資は金融機関との協調で実質無利子の制度となるとのこと。
2.「伝統工芸による地方創生への取り組み」
 事例①「技術を生かした新分野参入と海外展開への取組について」
 株式会社 龍泉刃物 代表取締役 増谷浩司氏
…越前打刃物は700年の伝統を有するが、1979年に先代社長の尽力により国の伝統的工芸品に指定された。24の主要工程があり、火づくり鍛造技術、手研ぎが大きな特徴となっている。会社のターニングポイントは2010年(現)星のや東京の総料理長 浜田純之シェフから、フレンチレストランのステーキナイフを作って欲しいとの依頼を受けたことにある。浜田シェフの厳し要望に、数々の失敗を重ねながら、軽く引くだけで料理を崩すことなく切ることができる「ASYMMETRY SK01」というテーブルナイフを開発できた。硬質材と軟質材を組み合わせた70層の鋼材を重ねた刃物鋼を鍛造し、研ぎあげることで、細かなこぎり状の刃先が形成され、驚きの切れ味が実現した。浜田シェフはフレンチの世界料理コンテストでこのステーキナイフをお披露目し、日本人最高の3位に入賞した。審査終了後、審査員の多くがナイフを持ち帰るというエピソードも紹介された。その後2013年から今年で連続5年グッドデザイン賞を受賞している。
 事例②「職人集団“福井七人の工芸サムライ”発起人が語る地方創生への想い」
 株式会社キッソオ ディレクター 熊本雄馬氏
 東京になくて福井にあるもの・福井には7つの国指定伝統工芸品がある。約1500年前からの越前漆器、1500年前からの越前和紙、850年前からの越前焼、700年前からの越前打刃物、400年前からの若狭塗、300年前からの若狭めのう細工、そして200年前からの越前タンスである。うち5人の職人は既に知り合いであった。あと2人を集め、映画のような7人のサムライを作った。職人が食べていける事業にするために、知名度を上げていく必要がある。販路開拓として西武が手掛ける地方店発のエリアモードに商品を展示し高評価を得た。また、福井出身で目黒の「モルソー」の秋元さくらオーナーシェフとコラボでおしゃれで使いやすいアイテムを開発している。
3.「地域経済と地方創生への取り組み」
 「福井地域学」~地方創生に向けて~
 福井県立大学 地域経済研究所 所長・教授 南保 勝氏
…福井は近世・明治期には北前船に代表されるようにグローカルな地域であった。明治初期の工産物産出額は日本有数であった。福井の現状は製造業では、繊維、眼鏡枠などの地場産業が衰退し、電気機械、自動車関連などの県外企業が躍進している。また、北陸3県で比較するとシェアトップ企業が多く福井県は35社45品目もあるが、理由としては機屋の運転手のような「こうしゃな人」が多かったこと、下請け企業がオリジナリティーを持ったこと、県の工業技術センターの存在が大きいことなどが上げられるとした。

【受講者アンケートより】
 平成21年度より9月開催、午前中開催にし、9年が経過しましたが、約98%の方が開催時期、時間共に「適当である」との回答がありました。
 また、会場についてはは96%の方から「適当である」旨の回答がありました。
 講師:講義内容については、各講義で多少ばらつきはあるものの、概ね7割~9割の方から「大変良い」「良い」の高い評価を受けました。
 研修に関する希望・要望のフリーアンサーの中においても、「北陸3県の理論更新研修の中で最も充実した内容であったと思う」「今回は講師と内容が特に良く、印象的であった。担当の皆さんの努力に感謝する」との意見も頂きました。また、今後のテーマとしては「IoTやAI活用といった新しいテーマもぜひ盛り込んでいただきたいと思います」「事業承継(世代交代)からの新たな取り組み事例」の要望もありました。頂いた意見を参考に、今後も充実した研修となるよう、改善していきたいと思います。

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