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7月例会で「進みつつある福井駅前の再開発計画の現状」を学ぶ

2018-07-25

 7月20日(金)18時15分より、響のホールにて7月例会を開催、会員他22名が参加した。今回は、「進みつつある福井駅前の再開発計画の現状」と題して、まちづくり福井株式会社 代表取締役社長 岩崎正夫氏から、前半は、資料を交えた説明・質疑応答、後半は、福井駅前周辺地域のフィールドワークとして、駅前地域の新店舗、新施設見学を行った。北陸新幹線の敦賀延伸を2023年春に控える中、現在進行形の福井駅西口一帯の再開発事業の「今」を知る機会となった。地域の特徴、過去の経緯、事業の詳細、今後の展開の順で記載する。
 まずは、周辺地域の特徴・経緯が説明された。福井駅周辺は、住宅・官庁・商業店舗等が一定範囲の地域に混在するという特徴を持ち、集客等を考慮した大規模な都市整備・区画整理の必要性が低いため、他県から来訪する視察者に驚かれる点とのことだった。
 過去の経緯として、平成18年に、福井駅東口に官民共同で再開発を行ったアオッサが開業し、平成28年には、福井鉄道の福井駅前延伸と複合施設ハピリンの完成、駅前広場改修等の開発がなされ、その結果、通行客増加による賑わい創出、周辺地域商業店舗の売上向上等、直接的な効果が生まれていた。今回、説明された再開発事業は、これに続くものとなるため、商業店舗からはさらなる賑わい創出という期待がかかると同時に、地権者等との調整の難航が予想されていた。
 事業の詳細については、いわゆる“三角地帯”(駅から西に向かう大通りと福井鉄道が走る通りに挟まれた地帯)は、第1種市街地再開発事業であり、現状は、準備組合から基本計画の作成に着手したと報道発表されている。ユアーズホテルフクイの建て替えが中心となり、再開発ビルのオフィスフロアには福井新聞社も事業協力者として参加する予定である。食品スーパーマーケットの取り壊しが進む区画は、優良建築物等整備事業であり、4棟による分棟形式で、スーパー等の店舗、マンション、立体駐車場、オフィスフロア等が設けられる予定であるものの、一部の地権者は再開発に加わらない意向と報道されている。さらに、大規模開発の近隣で、リノベーションまちづくりが進んでいる点も特筆すべきである。具体的には、福井市がサポートする「リノベーションスクール@福井」で、経営者や建築家、学生が受講生となり、実際の遊休不動産を対象にリノベーション計画策定、物件オーナーへのプレゼンテーションが行われ、クマゴローカフェ等の実店舗も既に開業に至っている。同時並行で、福井銀行本店の建替工事、アトリエも確保されたアーティストレジデンス、福井城址との一体感を重視した中央公園の整備等が、2023年春の北陸新幹線敦賀延伸に向けて着々と進行している。大規模開発だけではなく、公民一帯となって、街全体が大きく変わろうと動いているのである。
 最後に、岩崎氏から、香川県高松市の高松丸亀町商店街等の商店街再生事例等も参考にしながら、「これからも、中央1丁目を中心に福井らしいまちづくりを考えていきたい」と意気込みが表明された。福井駅前地域の実態調査では、イベント開催時に来客増加するも、商店街への流入・購買が減少しているというデータも一部あり、継続的に販売促進につながる企画の立案・運営が求められているとのことだった。
 後半のフィールドワークでは、工事の進捗状況、新栄商店街「新栄テラス」で開催されていた週末ビアガーデン、木育スペース「ときなる」前等を見学しながら、肌で変化を感じることができた。新栄テラスは、元々コインパーキングであるため、デッキの下にフラップ装置がうまく隠れるよう工夫されている点も垣間見ることができた。
 例会終了後、講師を務めた岩崎氏を交えて「西武スカイビアテラス」に会場を移し、福井らしいまちづくりに関して思い思いに語りつつ、交流と懇親を深めた。

(上條辰徳)

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まちづくり福井 岩崎氏

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会員他22名が参加

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新店舗内も案内いただいた

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ビアガーデンで交流会開催

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