福井中小企業診断士協会

福井県の中小企業診断士が企業の経営をご支援します。 福井中小企業診断士協会

新着情報

6月宿泊例会「MGで企業経営疑似体験」を学ぶ

2019-06-18

『MG研修の概要』
 6月1日(土)・2日(日)の2日間にわたり、あわら温泉美松を会場に昨年度好評だった宿泊例会を本年度も6月例会として開催、11名(会員6名、一般5名)が参加した。講師には、昨年度に引き続き、当協会会員でインストラクターの谷川会員・アシスタントとして橋爪氏にご協力頂き、擬似的に経営を体験できるMQ戦略ゲーム(以下:MG)を行った。
 「MGとはどのようなものか?」に関しては、昨年度のレポートをご参照頂くとして、今回は感じた事・思った事を中心に記載したい。
(昨年度参照:福井県中小企業診断士協会HP→新着情報→2018.8.20→6月宿泊例会 http://www.sindan-fukui.jp/010_information/detail180820.php

『講義について』
 大きく2つの講義があった。1つ目は「MQ会計」、2つ目は「絵本を使った経営戦略」についてである。
 「MQ会計」は西順一郎氏が考案した要素法であり、P(売価)・V(原価)・Q(数量)・F(固定費)・G(利益)の5つの要素で企業の現状を分かりやすく表したものである。例えば一般的に「売上を伸ばせ」と言われたりするが、PとQに分解することで「Pを増加させるのか、Qを増加させるのか」などが簡単に発想出来るようになる。
 また、利益に関して「目から鱗」の考え方として勉強になったのが、会計上利益が出るとは「売上(収益)>経費(費用)」であるが、MQ会計では「MQ(粗利総額)>F(固定費)」という状態であるという考え方である。
 つまり、PQ(売上高)はそれほど重要ではなく、どれだけMQ(粗利総額)を得たかが重要になるという事である。極端にいうと「売上目標」はほとんど意味がないのではと感じた。それよりも利益目標を設定し、MQ(粗利総額)をいかに確保するかが重要である。
 また、「絵本を使った経営戦略」では、谷川先生原案の絵本を先生自ら朗読頂き、経営戦略についてお話頂いた。「消費者の心の流れ」には7つの関門(認知・興味・行動・比較・購買・利用・愛情)があり、それを知ったうえで対策を打つ事の重要さを学んだ。また、併せて実際の企業の例話も織り込んで大変理解しやすかった。実際「良いモノ」を作れば売れると思っている経営者の方は数多くいらっしゃるので、学んだ事を活かしていきたいと感じた。

『MGについて』
 ゲームをする事で実際の経営を体験し、擬似的に様々な企業経験を積むことができる。
それゆえどんな立場の人でもその人なりに経営感覚に気づきがあっただろう。経営者であれば、日々の意思決定に活かすことが可能であり、中間管理職であれば自分の組織での様々な数値に落とし込みマネジメントに活かすことができる。
 この2日間の研修を通して、戦略に基づく迅速な意思決定と柔軟さ、利益をもとにした逆算思考、キャッシュの大切さ、リスクヘッジの必要性、経営者目線での寄り添い方など本当に様々な気づきを得る事ができた。

 1日目例会後、年齢・職業・出身地は全く違うけれども同じルールで同じ体験をした者同士、MGから経営に関してまで語り合い、親睦を深めた。2日間で合計5期分の企業経営を疑似体験する。1日だけでは「中長期的な戦略による収益確保」という面白さや難しさを体験することはできなかったであろう。つまり、宿泊で十分時間をかけられるからこそ、学びや気付きが大きくなるということを実感した。

『6月例会の感想文(一部抜粋)』

  • 仕入戦略・販売戦略等色々な気づきがあり、失敗やリスクテイクもあり、楽しく取り組むことができた。
  • 期待以上におもしろかった。2日間で5期の決算ができるのは素晴らしい。
  • 企業の社長は色々な所に目配りしないといけないのが分かった。
  • 今回学んだ事を会社でも活用してみたい。
  • 通常アドバイスしている「地道な経営」を実践することの正しさを認識した。
  • 個人的には販売のコツがイマイチ掴みきれないまま終わってしまい残念だった。機会があればまた参加したい。
  • 初めての参加で予備知識なしでスタートし、最初はわけも分からず流されているだけで何が学べるのかピンときていなかったが、期を重ねるごとに考えなければならない事に気づいていった。たくさん失敗もしたが、その分気づきも多かった。
  • ゲームではあるが、俯瞰力、瞬時の判断力、積極性、状況が変化していくなかで利益が出せるかの勘どころなど、たくさんの事が学べるのではないかと感じた。
  • MQ会計は目からウロコであり、Pアップ等への留意事項など肝に銘じたい。
  • 利益感度分析の4型、特にP感度の重要性が理解できた。
  • 損益分岐点売上高はあてにならないというお話が目からウロコだった。

(定友 輝)


Photo

MG中①

Photo

MG中②

Photo

あわら温泉美松にて乾杯

Photo

表彰式

Photo

MQ会計入門 講義

Photo

谷川先生の「絵本」による
経営戦略 講義

一覧に戻る

ページの先頭へ