福井中小企業診断士協会

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湯布院等、福岡・大分の視察会を開催

2019-09-10


港・鉄道・駅や街並みを活かしたまちづくり事例の視察研修を実施


 福井県中小企業診断士協会では、観光産業化研究会を設けるなど、県内自治体等と連携した観光の活性化と産業化に向けた調査研究に取り組んでいます。
 その一環として、毎年、国内で多くの観光客を集める地域や特徴的な取り組みを行っている地域を訪問し、観光に関する調査を実施しており、8月31日、9月1日の2日間で福岡県の門司港、大分県の湯布院、日田を10名で訪問しました。
 訪問地は、港湾施設を活かした観光活性化に取り組む福岡県北九州市の「門司港」、温泉を活かしたまちづくりに取り組む大分県由布市の「湯布院」、重要伝統的建造物群保存地区に指定され街なか観光に力を注いでいる大分県日田市の「豆田町」で、大分市では大分県中小企業診断士会の皆さんとの交流会も開催しました。


外国航路の玄関口となった「門司港」


 明治期より外国航路の最後の給水や補給基地として活用された門司港には、多くの歴史を伝える建物や施設が集められています。
 門司港の象徴となっているJR門司港駅は重要文化財に登録され、今年の3月に改修工事を終了して、建設当時の姿を再現しています。
 当日、ガイドをしていただい林さんのお話しによると、門司港地区にある赤レンガ造りの建物はほとんど耐震補強なども含め改修や移築されていて、「旧門司税関」も約12億円かかっているし、「旧門司三井俱楽部」も移築改修に約30億円かかかるなど、歴史的な資産を活かした観光に向けて大きな予算を投入整備し、ほとんどの施設を無料開放するなど多くの市民や観光客が訪問しやすいよう配慮しているとのこと。
 単にあるものを活かすというだけでなく、お金をかけて整備し、観光客が回り易いよう一定範囲のエリアに集積させることで、より観光客が集まり観光地としての魅力も高まっているように感じました。
 観光ガイドツアーも、土曜日の午後と日曜日の午前に定期的に実施され、無料で誰でも参加できる取り組みも参考となる点でした。


観光地化した湯布院と自然を感じる「ゆふいん」


 湯布院といえば、ひなびた温泉地ではあるものの、由布院駅から金鱗湖に至る「湯の坪街道」にはキャラクターショップが並び、原宿の竹下通りのような賑わいの方が有名で、多くの若者や外国人観光客が訪れています。
 一方で、由布岳を背景にした自然と温泉を楽しむ訪問客も多く、今回は地元ガイドの工藤さんに案内いただき、湯布院の歴史や地域に暮らす皆さんの生活等についてもご紹介いただきました。
 湯布院には、別府に次ぐ800を超える温泉源があり、ほとんどの家で温泉をお風呂と冬場の暖房用に活用しているとの話で、いかに温泉が地域の生活に欠かせない存在であるかを知る機会になりました。
 また、多くの観光客が訪れる経済効果の面と渋滞やゴミ問題など地元市民の生活のバランスのとり方も今後の課題であるとも感じました。


観光列車の先駆け「ゆふいんの森号」に乗車


 今回の訪問で、JR由布院駅から日田駅まで「ゆふいんの森号」に乗車することができました。「ゆふいんの森号」は、JR九州が進める観光列車の先駆けとして誕生し、木材がふんだんに使われた車両とアテンダントを中心とする車内サービスが特徴となっています。
 1時間くらいの乗車時間でしたが、飲み物などの車内販売に加え乗車記念グッズの販売も行われ、車窓から見える景色などのアナウンスもあり、また、子供たち向けには運転士の制服を用意して記念写真の撮影サービスなども行われていて、列車に乗ることも旅の目的の一つになっているのではないでしょうか。
 このような点からも観光は「見る」から「体験する」に変化していることを強く感じました。


街並みを活かし若者も楽しめる演出を行う日田


 福岡県との県境に近い日田市は、江戸時代には天領として栄えた街で、中心部の豆田町は重要伝統的建造物群地区に指定され、最近、日本遺産にも登録されています。
 街なかに駐車場が整備され、観光バスで訪れた高齢者グループや若者・カップルのドライブ客が多く訪れ、アジアからの外国人観光客の姿も多く見受けられました。
 古い街並みが残るだけでなく、その中にある商店も、店頭を開け放ち観光客向けに新しい商品を紹介したり、クレープやアイスクリームなども店頭で実演販売を行うことで、街なかに動きが生まれ、街歩きを楽しくさせる効果もあり、食べ歩きなどの消費にもつながっています。
 造り酒屋では、酒蔵見学コースを設けるとともに試飲コーナーをつくることで、観光客が立ち寄りやすく、またお土産の購入にもつなげる取り組みが見られ、観光消費の拡大につなげています。


大分県中小企業診断士会の皆さんと交流


 大分市を訪問した際に、大分県中小企業診断士会(甲斐幸𠀋会長)の皆さん10名と交流会を開催し、それぞれの協会活動の紹介、今後の取組みについて情報交換をさせていただきました。
 大分県診断士会では、受託事業の開拓に加え、5つの自主研究会と調査研究事業等による研鑽機会づくりに取組み、中小企業診断士協会のブランディングに向けて大分市と共催で「おおいた経営塾」を開催するほか、TKC大分支部等と経営革新支援フォーラム開催するなど対外的な連携の取組みを行って、今後の福井県協会の活動にも参考になる取り組みを伺うことができ、実りのある交流会となりました。
 それぞれの訪問先の詳しい報告は、フリーレポートで今後紹介させていただきますので、そちらもご覧ください。

(峠岡伸行)


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