福井中小企業診断士協会

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8月例会で「福井県経済の現状と今後の課題」を学ぶ

2019-09-20

 8月28日(水)18時30分より、福井商工会議所にて8月例会を開催、会員19名が参加した。今回は、「福井県経済の現状と今後の課題について」をテーマに、日本銀行福井事務所の小泉所長を講師にお招きし、ご講演いただいた。県内産業や観光を含む地方創生はまさに中小企業診断士活動の中心となるものであり、非常に有意義な機会となった。

1.福井県経済の状況
 日本銀行の全国企業短期経済観測調査(短観)や福井県の指数調査などをもとに、現状の福井県経済の動向等に関してお話いただいた。
 大きな流れでは「内需を中心に緩やかに拡大」しているとのことであった。その根拠として、大きな3つの投資動向(①設備投資②住宅投資③公共投資)がいずれも堅調であることを挙げられた。①設備投資に関しては、福井は新技術(5Gなど)に深く絡んでいる分野が多く、ニーズがある②住宅投資に関しては、持家とともに貸家の新設住宅着工戸数が前年比10%超増加しており、全国から従業員を集めている③公共投資に関しては、北陸新幹線・原発需要など の背景があるとの説明があった。また、個人消費について、福井は旅行需要(国内外)が強く、使う時は使う県民性に加え、所得・雇用関係が良好な事が堅調推移につながっているのではとのお話だった。
 それぞれ背景に”福井”ならではの特徴があり、全国とも比較しながら検討する必要性も再認識した。

2.今後のポイント
 ここでは、世界経済の動向として、米国通商政策の影響・世界貿易量の動向・世界の消費動向・世界の経済成長率の推移と予測 について説明いただいた。
 現在米国と中国の間で米中貿易戦争と呼ばれる輸入追加関税措置が行われているが、米国の関税対象財の名目輸入に関して、中国は落ち込んでいるものの、中国以外は足元プラスで推移していることが特徴的との事だった。また、実質個人消費に関して、まだまだ中国は全体の大きな比率を占めており、消費者マインドも伸長しているとの事で、流れや一定の情報だけにとらわれず、多方面の情報をきちんとおさえておくべきだと感じた。

3.福井県経済の課題(観光を含めて)
 最後に、福井県経済の課題として、(1)人手不足対応(2)非製造業の利益率(3)観光面の課題 について、私見も交えて”福井愛”を感じる熱いお話をいただいた。
 人手不足対応に関して、外国人雇用は増加傾向であるものの、大きな課題として、福井県出身者の県内就職率を挙げられた。年間県内高校卒業者が7000人超いる中で、最終的に県内で就職する若者は5割超しかいない。毎年3000人規模の若者が福井から出ているという事である。「若者がどう戻ってくるか?これを考える事が大事である」という熱い言葉が印象的であった。
 観光面に関して、他地域から見た目線も交えて、率直で温かいお話を頂き、非常に参考になった。アイコンがあって”福井”が出てくるという部分が想起されにくく、活かしきれていない。逆に言えば、発展可能性を秘めた観光資源がいくつも存在しているという事である(平泉寺白山神社、養浩館庭園、岡太神社・大瀧神社、丹厳洞など 多数)。
 「かに」と「永平寺」などキラーコンテンツを十分活かすために、地元の中小企業診断士としても検討・実行していく必要があると感じた。
 更に、ビジネス客も県内観光入込客数の16%を占めており、いかに観光に結び付けるか、こちらの対応も行うべきであるとの事であった。

 例会終了後、小泉所長を交えて「季寄 片町店」に会場を移し、交流会も兼ねた意見交換会を実施した。例会の熱い雰囲気のまま、福井の観光を中心とした今後の展望等、議論が交わされつつ、懇親を深めた。

(定友 輝)

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日本銀行福井事務所小泉所長 ご講演

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意見交換会での”熱い”交流

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