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12月例会「美浜町、若狭町の観光資源及び原子力発電の仕組みを学ぶ」

2020-01-21

12月7日(土)初冬の天気が心配な中ではあったが、嶺南部会との共催による12月例会を実施した。福井駅より12名、敦賀インターチェンジより嶺南部会の方5名が合流し、総勢17名により12月例会がスタートした。主な目的は二つ、一つ目は美浜町、若狭町の観光資源を見学し、中小企業診断士として知見を深めること、二つ目は国のベースロード電源である原子力発電所を見学し、賛成、反対の立場を超えて、原子力発電の仕組みを学ぶことである。

<佐久間艇長記念館>
若狭町の出身で、明治時代の海軍軍人である佐久間大尉は、明治43年4月に潜水艇に乗船し、故障により受難した。同施設は弱冠30歳の佐久間艇長が、死に臨む中でも冷静沈着に勇断に対処し部下を想い、深い人間愛に満ちた遺書等の遺品が展示されている場所である。同じ福井県に住んでいながら、そのような人物の存在、施設がある事の認識が無く、30歳の若さながら、迫りくる死の恐怖と呼吸困難の苦しさの中で、事故の責任を一身に背負う責任感、部下を想う気持ちが掛かれていた自筆の遺書を読み、深い感銘を受けた。

<年縞博物館>
2018年9月に開館した考古学の博物館であり、三方五湖の一つである水月湖の湖底で発見された約7万年に及ぶ年縞の展示を行っている施設である。
年縞とは長い年月の間、湖沼などの底に堆積した土などの層が描く、特徴的な縞模様の湖底堆積物の事であり、水月湖は年縞が形成される環境として奇跡と言われるほど理想的な湖である為、美しい縞模様が長い年月連続して形成されており、世界に他の例がないとの事である。約1時間程度、ボランティアガイドの方に説明頂いたが、個人的には、専門的な内容も多く、理解しづらい点もあり、観光客が再訪したくなる取り組みが重要ではないか?と感じた。但し若狭地区の観光の一大拠点で有ることは間違い無い施設である。

<レインボーライン、レインボーライン山頂公園>
年縞博物館を後にし、美浜町、若桜町に広がる約11kmの有料道路であるレインボーラインをのぼり、三方五湖、若狭湾が一望できるレインボーライン山頂公園に到着。
会員である田畑氏の知己を得て、株式会社レインボーラインの石田社長自らがガイドを引き受けて頂き、レインボーライン山頂公園の現状の課題、ビジョンについて語って頂いた。同社長はリゾート開発のプロである経歴から美浜町、若狭町の両町より請われ、レインボーラインの再建を託されて、民間初の社長に就任された方である。山頂公園の施設のリノベーション等、様々な取り組みをされ、右肩下がりであった観光客数、売上、利益をV字回復させた取り組みを山頂公園の施設を前にして、説明頂いた。
私見として、定性的な内容だけでなく、財務諸表等の定量的な資料も、我々に開示頂いて 非常に腹落ちする内容であり、今回の例会の中で、中小企業診断士としての熱量が一番上がった瞬間であった。

<美浜町エネルギー環境教育体験館きいぱす>
同施設はエネルギー環境教育に特化し、様々な体験を通して、身近にあるエネルギーの特徴を理解し、日々の暮らしや地球環境について考える力を養う体験型の施設である。
VR(仮想現実)を使ったエネルギー体験会、ボランティアガイドによる地球環境保護の為の省エネルギーの重要性を、家電製品毎の消費電力を可視化しながら、説明して頂いた。

<関西電力美浜発電所PR館、発電所構内の見学>
今回のメインイベントの一つであるPR館及び発電所構内の見学は、国のベースロード電源である原子力発電に関する理解を深める事が大きな目的であった。2011年3月の東日本大震災と福島第一原子力発電所の事故以来、大多数の原子力発電が稼働を停止しており、美浜発電所については、1号機、2号機の廃炉が決定しており、3号機は定期点検中である。
PR館では、模型や映像で原子力発電の仕組みやエネルギーについての説明を受け、バスで 移動し、VRを活用して、発電所の構内の一部の見学を行った。普段、中々見学できない施設であり、非常の興味深く見学させて頂いた。私見として、原子力発電の安全性の担保と 費用対効果との比較、検証が非常に重要で有ることを大いに感じた。

<最後に>
約3年後に迫る北陸新幹線の敦賀延伸に向けて、敦賀市以西の美浜町、若狭町の観光施設等を見学し、国内外問わず、観光客を満足させるハード、ソフトは十分に備わっており、潜在的なポテンシャルは大いにあると感じられた。しかしながら、現在、福井県の外国人来訪客数は46位(石川県は17位 出典 2018年度の観光庁資料)であり、新幹線開業までの3年の間にソフトとハードの両面からの「おもてなし」の為の準備が必要ではないか?と感じた。また嶺北と嶺南との活発な情報交換、観光ルートの策定など行政、民間が一体となって様々な協業を図る必要性を大いに感じた。

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佐久間艇長記念館

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年縞博物館

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レインボーラインからの三方五胡
日本海の眺望

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美浜町エネルギー環境教育体験館
きいぱす

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美浜原子力PRセンターでの全員写真

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