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平家と福井について(NHK大河ドラマ「平清盛」にちなんだ福井ゆかりの平家について)

2012-10-01

 日曜日の夜、夕食後にゆったりとNHKの大河ドラマを見ている人は少なく無いでしょう。今年は「平清盛」が放映されていますが、あまり福井にはゆかりが無さそうなので興味が薄いと感じている方も多いと思います。
 ところが、意外に私の身近に平家ゆかりの場所があり、目を覚まされた思いだったので皆様にご紹介します。
 越前市五分市町に「城福寺」というお寺があるのですが、我が家のお墓があることから、子供の時からお盆には必ずお参りに行き、お寺の家族の方と親しくお付き合いをしてきました。
 このお寺の入り口には「平頼盛卿御廟所(ごびょうしょ)」と彫られた大きな石碑が建っていますが今までは気にも留めていませんでした(ネットで検索は「城福寺庭園」で)。
 ところが、この城福寺は平家一門の菩提寺として、全国で唯一残ったお寺なのです。
 石碑に彫られた平頼盛は、ドラマで和久井映見が演じている宗子(清盛の継母で、忠盛の死後出家して六波羅の池殿で暮らしたので池禅尼イケノゼンニと呼ばれた)と平忠盛(清盛の義理の父)との間にできた二人目の子だったのです(嫡男家盛は早世している)。
 では、何故、平氏滅亡後に厳しい残党狩りがあったにもかかわらず頼盛一族が残ったのでしょうか。
 それは、平治の乱で源頼朝(当時13歳)が捕えられた際、池禅尼が清盛に対して斬首に処される頼朝の助命を嘆願し、伊豆国への流罪へ減刑となったことから頼朝は池禅尼の恩を忘れずその息子である頼盛を厚遇したのです。(現在の住職は平家36代目の池保イケタモツ氏です)
 城福寺は頼盛の嫡子、保盛(やすもり)が鎌倉時代に開基した800年の伝統を持つ寺院なのです。
 このような歴史を知ることで大河ドラマも面白く見ることが出来ますね。
観光で行かれる方は予め電話で予約したほうが無難です(現在は御高齢の住職夫婦だけで管理されています。拝観料必要、名勝庭園や花筺(はながたみ)の桜が見られます)

(川端 力夫)

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