2013-03-22
今回はジャカルタ市内の高級ショッピングモールの状況をレポートします。
訪問したのは世界で23番目に広い「グランドインドネシア・ショッピングタウン」と隣接する「プラザインドネシア」、それと少し南に下った「スナヤンシティ」の3か所。
3つとも高所得層向けショッピングモールですが、それぞれちょっとずつ趣が異なります。
〈高級モールに圧倒〉
「グランドインドネシアショッピングタウン」は、総面積25万m2ととてつもなく広いショッピングモールで、日本の「西武・そごう」百貨店もテナントとして入っています。
高所得層向けとはいっても、高級ブランド品ばかりというわけではなく、中間層の方々の買い物の場という感じです。
街なかでは見られないミニスカート姿も見られ、地元では「おしゃれをして出かける場所」といった感じです。買い物袋を見ると若い女性は「ZARA」のショッピングバックを持っている人を多く見ました。
また、4~5階には屋内遊園地もあり、ベスト電器やホームセンターまで入った何でもありのショッピングモールですが、一番驚いたのが飲食ゾーンの充実です。
上方の2フロアが飲食ゾーンとなり、お寿司を含め各国の料理が提供され、日本の「からあげ」のお店まで出ていました。こちらのフードコートが面白いのですが、それは次回に紹介させていただきます。
「グランドインドネシア」の道路を隔てた隣りにある「プラザインドネシア」は、高級ブランド品店が入る富裕層向けのモールで、こちらは外観内装とも豪華。中央の広場は吹き抜けでカフェスペースになっているが、そこはたぶん家族の買い物を待っている中国系の男性で占拠されていました。
初日の夜に訪問した「スナヤンシティ」も高所得層向けのモールで、1階のエントランスにはベンツのSLやBMWの新型320の高級車が展示されていました(なぜかその2台の間にマツダ車も)。
入り口には警備員と金属探知機が設置され(ほとんどのホテルやビルでも警備員と金属探知機が設置されています)、カバンも開けてチェックするなどセキュリティは万全に守られています。
さすがに訪問したのが平日の夜だったので買い物客はまばらでしたが、スタッフの方に聞くと入場は夜9時まで、閉店は10時ということでした。
〈果物の豊富さに圧倒〉
「グランドインドネシア」と「スナヤンシティ」に入っている食品スーパーの「FOODHALL」をちょっと見学。その果物の種類や量の豊富さは目を見張るものがありました(オーガニックコーナーも充実しています)。
日本の商品も見受けられますが、高級スーパーらしく値段も日本と同じくらいです(ちなみにこのリンゴは100g60円でした)。
富裕層や高所得層、中間層とそれぞれ買い物にいくお店は使い分けされているようですが、ほとんどが外資系で占められています(中間層向けにはカルフールが多く出展し、韓国のロッテマートも増えています)。
こちらも余談ですが、プラザインドネシアの横にある電子看板(相当大きくてジャカルタ市内のあちこちで見受けます)に、元AKBの高城亜樹さん(今はJKT48)が登場、現地でも人気が出ているようです。
(峠岡伸行)
ジャカルタの中心にある
「グランドインドネシア
ショッピングタウン」の外観
「グランドインドネシア」の吹き抜け回廊
物販ゾーンは明るく、
飲食ゾーンは暗めの照明で
演出されています
「プラザインドネシア」のオープンカフェ
イオンモールのような回廊ですが、
照明などで高級感を演出