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イオンモール岡山を見てきました(part1)

2015-01-05

 12月5日に岡山駅前にオープンした西日本最大規模の「イオンモール岡山」を見学してきましたので、紹介します。
 イオンモールの資料によると、延床面積250,000m²、地上8階、一部地下2階建てで、核店舗にイオン岡山店、サブ核店に、タカシマヤフードメゾン、東急ハンズ、イオンシネマを配置し、岡山県の地元企業65店舗を含む356の専門店が入る巨大モールで、建物の中へ入るとこれまでのイオンモールと大きく異なる印象でした。

巨大吹き抜け空間「未来スクエア」

 「haremachi」と名付けられたこのモールの最大の特徴は、中央部に設けられた4階吹き抜けの「未来スクエア」で、訪問した日は「ファッションショー」や岡山出身のアーティストのコンサートが開かれていました。このようなイベントのない日は、ソファーなどが置かれ来店者の休憩スペースに使われているようです。
 また、この未来スクエアを囲む4階までの回廊には、カフェやフードコートのテラス席などが設けられ着席でも1,000人が、立って見ると2,000人が集える空間になっています。
 ファッションショーやコンサートの模様を、3階部分に設置された巨大モニターに写し、未来スクエアに集まる方が見やすいような工夫もされていますし、加えてこのモールでは独自のネットTV放送局を持っていて、地元の岡山放送とも連携し、モール内の50か所のデジタルサイネージで、店舗の情報や地域情報の発信にも取り組んでいます。
 訪問したのがちょうど昼食時だったので、このデジタルサイネージでは、レストランの紹介CMが流れており、CM明けには生放送で館内スタジオからの中継放送で、モール内のイベントや地域催事などの案内が行われていました。また、館内のトイレや授乳室、フードコートの給水所などいろいろなサインが見やすく、また分かり易いものとなっているのも、印象に残りました。

都会のオアシス誕生

 モールの5階には、「未来スクエア」の吹き抜けの屋根部分を活用した「haremachi Garden」と名付けられた植物に囲まれた広場が設けられ、多くの方に利用されています。スタバのテラス席として活用されていたり、食品コーナーで買われたお弁当を食べている人がいたり、日向ぼっこをしたりと、それぞれ思い思いに活用されています。
 たぶん、クリスマス・イルミネーションなどが設置されるのかイベントスペースとしても活用できる広場となっています。
 6・7階に設けられたレストランからは、この広場に向けてテラス席が作られ、この空間を活用するような設えも感じられますし、今後は、地元の皆さんに都会のオアシスとして住民の皆さんにも活用されていくのではないかと感じました。
 ちなみに、レストランフロアは6~7階に37店舗あり、4階に大きなフードコートが設けられカフェを含めてモール全体で66店舗、総席数は約4,400席と食事だけでも楽しめるバラエティにあふれています。

岡山にこだわった特区

 イオンモール岡山の特徴の一つは、岡山県の企業にこだわっていること。岡山発のファッション、ものづくり、飲食などのお店が65店舗出店しています。
 特に、5階に設けられた「ハレマチ特区365」は、岡山のクリエーターの商品を常時70のブランドを揃えて、販売しており、このコーナーの中にはクリエーター自身が製作している様子が見れたり、交流が図れるような空間づくりにも工夫がされています。

 とにかく広いモールなので、全フロアを見て回るのに3時間くらいかかりましたが、これまでのイオンの細長いモールの形式から広場を中心に取り囲む新しい形への変化を感じましたし、植物などによる憩の空間づくりやとにかく休憩のためのソファーコーナーの多いことにびっくりしました。
 これが、岡山駅から徒歩5分という立地にできたということにもびっくりですが、岡山市だけでなく周辺地域への影響も大きいのではないかと感じました。
(峠岡 伸行)

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