協会活動紹介

嶺南研修会を開催しました

2024.12.14 投稿

嶺南研修会を開催しました

新型コロナウィルスの影響もあり、活動休止しておりました嶺南部会ですが、2024年12月7日(土)数年ぶりに開催され、18名の方に参加いただきました。

イベント1:株式会社日本ピーエス様・見学会

福井中小企業診断士協会のメンバーでもある髙木陽氏(株式会社日本ピーエス)の取り計らいにより、株式会社日本ピーエスの事業概要の説明と社内見学の機会をいただきました。
創業者である有馬義夫氏が、プレストレスト・コンクリート(PC)技術の特殊性と将来性にいち早く着眼。日本初のポストテンション工法によるPC橋「十郷橋」(福井県坂井市)を完成させて移行、これまで全国各地で16,000橋を超える橋梁づくりに携わっておられます。
見学会では、創業以来の歩みやPC技術について詳しく解説をいただき、参加メンバー一同大変勉強になりました。

PCとは?
PCは、プレストレスト(Prestressed)コンクリート(Concrete)の略称で土木や建築の世界で使います。PCは、いろいろな言葉と組み合わせて「PC構造物」、「PC橋」、「PC建築」などという使い方をします。PCは、鉄筋コンクリートに比べると、ひび割れが発生せず、水密性に優れています。また、鋼部材と比べると、塗装の必要がなく、ライフサイクルコストに優れています。

イベント2:講演「ふくい新時代」の幕開け~北陸新幹線・敦賀開業~

藤本 真也様(福井県未来創造部 新幹線・交通まちづくり局 副局長)より、北陸新幹線敦賀延伸に伴う開業効果に関し、詳細な解説をいただきました。

開業後8か月間の状況としては、全体で約2割の増加。中でも関東圏は、4割増。信越に関しては、8割増と来訪者が大きく増加。恐竜博物館を含む主要観光地も軒並み二桁増と好調を維持しているとのこと。課題である二次交通の整備や各観光地の魅力度向上に向けた施策、北陸新幹線全線開業による効果など、幅広くご説明いただきました。

現状、全線開通予定は25年後とのことでしたが、新たな福井のまちづくりに向け、我々中小企業診断士も、県内中小企業の取り組みを支援していく必要性を強く感じました。

イベント3:講演「敦賀市における北陸新幹線敦賀開業の対応状況と波及効果」

小川 明様(敦賀市まちづくり観光部長)より、敦賀市における北陸新幹線敦賀開業に向けた取り組みに関し、敦賀駅周辺の整備事業(土地区画整理、福井大学研究所誘致、駅交流施設オルパーク整備等)を中心に解説をいただきました。
市民の声を丁寧に拾い、整備事業に反映するよう心掛けることで、県外客をもてなすだけでなく市民が集う敦賀駅前を実現したという所に感銘を受けました。
イベント後は、会員全員で敦賀駅舎を見学する機会をいただきました。乗り継ぎなどの際は、なかなか落ち着いてみられない展示物や構造物、大画面ビジョンなどもゆっくり拝見することができ、大変貴重な機会となりました。